ホテル・レストラン専用プロ食器FUKITO-SERIES Made in TAKAOKA

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美しい鋳肌を持つ、現代のライフスタイルに調和する洋食器皿のご紹介。

ヒストリー

美しい鋳肌を持つ、現代のライフスタイルに調和する洋食器皿です。リサイクル素材である再生アルミニウムによる砂型鋳物製品のため、軽くてサビなく、落としても割れません。全面にテフロンコーティングを施しているため非粘着性に優れ、油も水もはじき、汚れにくく、耐薬品性、耐熱性、低温性に優れ、直火での料理や、食器洗い機にも対応しています。皿鍔部分のテクスチャー(鋳肌)は鋳物の手作り感を残しているため、料理を新鮮に美味しく見せてくれます。熱伝導が良いのでオーブンで素早く加熱後、そのまま食卓に出すことができます。

背景

巨大外食業界から業務用として軽くて割れにくい食器を鋳物で作る事が出来ないかという要望がありました。そこでこれまでの伝統工芸の鋳造技術では未開拓の分野でしたが、鋳造技術を生かした食器開発に着手しました。これまでの金属製の食器は、板材をプレスや絞り加工で製作したものが多く、それらは大量生産と高額な初期投資が必要なため、今後、初期投資が少なく小量生産可能な砂型鋳造による開発に期待できると判断しました。

デザインコンセプト

料理をする、食べる、運ぶ、片付ける、洗う、全ての人にとって使いやすく伝統的な鋳物技術を生かした器。

企画・開発の意義

これまでの伝統工芸高岡銅器の製品は美術工芸や仏具が中心で、食器産業とは係わりがありませんでした。伝統工芸の先行きへの危機感から、これまでの技術を生かした新分野の取り組みが期待されています。この環境に優しいリサイクル素材を新しい分野に活用するという取り組みは、伝統工芸高岡銅器業界を含め、当社にとって新たな可能性を発掘するチャンスだと思っています。

創意工夫

いかに魅力的な鋳物砂肌(テクスチャー)を製品に取り入れることができるか、職人によって培われた数々の伝統的な技から、今回のテクスチャーを創作しました。 アルミニウム素材は、軽くて、熱伝導が良く、経済的という点で他に類がありませんが、酸に弱く、耐蝕性を高めるためアルマイト加工が施された容器がほとんどです。しかし、油なじみが悪いため、焦げ付きやすい欠点があるため、使い方に工夫が必要です。 このようなことから、砂型鋳物の魅力を残しつつ問題点を克服するための表面処理技術を駆使する事に重点を置きました。

デザイナーの想い

FUKITOのネーミングは平安時代、鋳物師を「吹人(ふきと)」と呼んでいたことから、鋳物師の手仕事の技を大切にしたこのシリーズに名づけました。 砂型鋳物から生まれる鋳肌は、素材の持つ素朴な風合いがあり、その造形の可能性を探る事や、この質感を日常使う食器にいかに応用出来るか、鋳物師とともに可能性を追求しました。

審査委員の評価

シンプルな形状に、伝統的なものづくりを感じさせるテクスチャが大胆に配置されている、気持ちの良いデザインである。細かいビーズ仕上げにより表面がよく仕上がっており、鉄鋳物風の重々しい色にも関わらず、現代的で清潔感がある、一家に一枚、置いておきたくなる器である。
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